先生方の勉強法(高校生編)

                                                                              鈴木駿輔

   

・大前提

 大学受験に向けて、2点大切なことがあると考えます。現状把握とそれに基づいて学習計画です。

前者は定期的に模試を受けるだけではなく、日々の問題集演習や過去問題演習の中で、点数や得点率よりも、何ができていて、何が抜けているのか、また、苦手であるのかということを自分の中で振り返ることです。これを踏まえずにただ漫然と学習をすると、非効率になってしまう他、得意な科目ばかりに集中してしまうという状況に陥ってしまいます。

2つ目に挙げた学習計画に関しては、現状把握に基づき、今どの科目を優先して取り組まなければいけないかを考え、学習の予定を立てることが最も重要です。志望校や受験校が明確に決まっている場合には、あらかじめ過去問に触れ、どのような問題が出題されるのかを知った上で逆算して、計画を立てることがおすすめです。

 

 

・国語(現古漢)について

 自分は私立文系大学に絞って受験をしたため、国語は現代文、古文、漢文の三つを学習しました。

現文に関しては元々得意ということもありましたが、週に1題は演習をしながら(塾配布のテキスト)、毎日定量『読解を深める現代文単語』を読んでいました。

漢字については中学生の頃に漢検2級を取得していたので、高校3年生ではあまりやっていませんでしたが、学校配布の漢字テキストをやれば問題ないと思います。

古文は単語と文法の2つが中心ですが、まずは暗記をしっかりとすることに注力しました。古文単語と敬語法、助動詞などは完璧にした上で、テキストなどの演習に移るようにすることで覚えていないからできないが少なくなり、学習をスムーズに行うことが出来ました。

漢文に関しては『漢文ヤマのヤマ』という教材を毎日定量やっていました。また、テキスト内の頻出語句なども覚えるようにし、その後はセンター試験の過去問などを週に1題くらいのペースで解いていました。正直、漢文は国語の中で最も時間をかけなくてよい部分であると思います。

 

・英語について

 英語はとても苦手で、模試などの偏差値もひどく低いものでしたので、基礎から学習していきました。基本的には当時通っていた河合塾マナビスの講義を受けるのがメインでしたが、プラスアルファとして、単語(『ターゲット1900』→『速読英単語 上級編』)、熟語(『解体英熟語』)、構文解釈(『英語構文解釈の技術 100』→『英文読解の透視図』)、文法(『英文法ファイナル問題集 難関編』)をやっていました。

ある程度身に付いてからは長文用のテキストや過去問に触れていました。英語は特に復習を大事にし、単語チェック、SVOCなどの構文把握、音読を欠かさずにやりました。

リスニング対策は特にこれと言ってやっていませんでしたが、今の共通テストは配点が変わったので何かしらテキストを買ってやるのが良いと思います。

単語や熟語の暗記に関しては書いて覚えるのは絶対にやらず、見て覚える回数を増やすことを意識していました。1時間ずっと単語帳を見るのではなく、1日に510分見て覚えるようにしていました。音読は必ず、単語を正しい発音で出来るよう電子辞書の読み上げ機能を活用しました。

 

 

・世界史について

 基本は学校の授業で配られたプリントを使い、プラス、山川出版の『世界史用語集』を何周もして暗記しました。もし、学校のプリントがない場合には教科書にマークしながら読み進めていくのが良いのではと思います。11答や問題集は1冊あると良いかなという感じです。メインは流れや地理を含めた暗記になると思います。

 

 

 田中陽菜

  

アドバイス(主に東工大目指す人向け)

 

国語

センター試験でしか利用しないので勉強しなくてもよかったが、一応早稲田のセンター利用を狙っていたので、学校での演習や単語テストに加えて古文単語だけは自分で追加して勉強していた。

私の高校は徒歩通学の時間が長かったため、その時間で音声教材(古文単語ゴロゴ読み上げ教材)を使って暗記していた。センター直前期には学校の古文単語帳も暗記していた。

 

 

数学

学校の授業ではスピードが遅かったため東進ハイスクールの映像授業で予習していた。

センター演習はIAIIBとも、本試追試5年ずつを直前期に演習した。

3年の夏からは主に過去問演習10年分を行った。まずは全年度解き、それ以降は間違えた問題だけを正解できるまで周回して演習した。東工大の数学は時間制限は緩いので時間は測っていなかった。年明け前には10年分とききってしまっていたので、直前期は駿台東工大模試の過去問を利用して同様に周回した。それと同時に苦手分野に特化した問題集(モノグラフ)を解いた。これに出ていた問題と全く同じ問題が入試に出た。

 

 

化学

数学同様東進ハイスクールの教材を利用した。また、わからないところは通学時間にYouTubeのトライイットの映像教材で補った。

センターの勉強は学校での演習がしっかりしていたのであまり行わなかった。

こちらも過去問演習10年分を行った。こちらは時間制限が間に合わないこともあるので、間違えた問題だけでなく全問題を3回ほど繰り返した。

大学入試とはいえ、応用の効く数学や物理と違い、教科書に書いていないことは出題できないので、直前期は教科書を周回した。覚えられていない記述には全て付箋を貼って付箋が無くなるまで覚えた。

問題集は重要問題集を利用した。分からない問題が無くなるまで繰り返し解いた。

 

 

物理

数学、化学同様東進ハイスクールの教材を利用した。物理は特に進みが遅かったのでほとんどの分野をこちらで初学した。やまぐち健一先生の授業がかなりわかりやすかった。

センター演習は本試追試5年ずつを直前期に演習した。

過去問演習は化学同様10年分を全問題3回ほど繰り返した。

問題集は、物理はあまり得意ではなかったので、学校のワークと、重要問題集だけを利用した。重要問題集は分からない問題が無くなるまで繰り返し解いた。

 

 

英語

英語長文は英単語の暗記量にかなり左右される。英単語は3年生になるとやる時間がなくなるので、2年生のうちに仕上げておくべきだと思う。私は2年の冬から始めて、ぎりぎり間に合った。英単語帳はなんでも良いが、学校の教材がかなり覚えづらかったので、「東大英単語鉄壁」を利用した。友達と一緒に単語帳を買いに行き、1番初めのページから、毎週お互いにテストをした。初めは1セクションずつ進めて、2周目は3セクション、3周目は5セクション、、とどんどん数を増やして繰り返した。

また、東工大英語はひたすらに時間が厳しいので、同じ年度を繰り返すことはせず、速読の練習のためにたくさんの量を解いた。過去問20年分、駿台東工大模試、他大の過去問等を利用した。また、音読も速読に有効だ。

 

 

倫政

倫政は他教科の休憩時間に勉強した。政治経済はあまり好きではなく学校の授業でしか勉強していなかった。倫理はかなり好きだったので、「マンガで倫理が面白いほどわかる本」を何度も読んでいた。

直前期には、「黄色本」と呼ばれる「点数が面白いほどとれる本」シリーズや、「チェックアンド演習倫政」を利用した。

 

 

その他

自論だが、2年生までの間は特に英数をしっかりやるべきだと思う。物化に比べて積み重ねの部分が大きいためだ。古文漢文も利用するのであれば早めに始めると良いと思う。

目標を、週ごと、月ごと、数ヶ月ごとでそれぞれ設定していた。自作で1ヶ月ほどのカレンダーを書いて、その日やることを書き込み、終えたら黒線で消していたのだが、達成感があってよかった。予定がずれないように週に一日は休みの日(調整日)を設定していた。

特に直前期は一日に三つほど過去問演習を行っていたし、私立入試もだんだんと入ってくるので、計画通りに進めることが大切だった。

私立の演習については年明けから行った。3から5年分を解き、間違った問題だけを繰り返した。私のおすすめは「角川パーフェクト過去問」シリーズである。赤本や青本と比べて年数が短く知名度は低いが、フルカラーで解説や傾向と対策がしっかり書かれていて読みやすい。サイズも実寸大で印刷の必要が無いため、解くハードルが低い。足りない年度や学校は赤本で補った。

過去問演習は解く時間の3倍くらいの時間をかけて復習していた。解くだけでは意味が無い。

 

 

東工大の特徴

 

入試

入試は、数学3時間、理科が2時間、英語90分という偏り方が学校の特色を示している。数学はかなり癖が強く、演習が必須。意外と部分点をくれる。理科は、化学は選択式の問題ばかりで簡単そうに見えるが、当てはまるものを全て選ぶ形式のものが多く、恐らく部分点はほとんど入らない厳しさだ。一方物理は前半の問題に配点が偏っており、半分くらい解けていたら2/3くらいの点数は入る印象だ。しかし記述式の問題が少なく、計算ミスをすると一気に点を落とす。英語は、文章自体は簡単だが、量が異様に多い。10個の選択肢の中から文章に合う記述を3つ抜き出す内容一致問題が特徴的だが、これを読み切るのはかなり難しく、勘で当たる割合も低い。特に男子学生は物理と数学だけで合格し、英語はほとんど全て勘という人も多い。

 

 

入学後

同じ入試を受けてきたからか、同じような理系特有の雰囲気の人は多い。

1年生は教養科目で、どの学院の人も同じ授業を受ける。必修科目が多い。

2年以降で専門に別れるが、必修科目の量は分野によって異なる。空いているコマでは他の系の授業もとれることが特徴。

また、文系科目が多く、毎年必修科目となっている。文系の研究室も取り揃えが良く、一年生からゼミなどをとることも出来る。

 

Sent from my iPh

小泉先生

 

英単語熟語帳の鉄壁は、見出語と派生語、関連熟語を合わせて単語総数3196熟語総数1053です。

古文単語帳の古文単語330は題名の通り330語、音声教材の古文単語ゴロゴは565語です!



田中陽菜

Sent from my iPhone



On Jun 4, 2022, at 15:09, kiringakusya@yahoo.co.jp wrote:

田中先生

早速ありがとうございます。
すごい詳しく書いていただきました。
英単語や英熟語、古文単語は何語くらいか、数字は分かりますか?

希林学舎
小泉

 

 曽根康世

 

大学受験に関しては高三の1年間だけ頑張ってどうにかなる物では無いので、一年生の時から習慣づけて勉強する事が必要。逆に一年生と二年生の2年間である程度積み上げができていれば、受験勉強は簡単。自分は高一から習慣づけて勉強していたので、本格的に受験勉強ができたのは半年も無かったが合格できた。良く実力の目安で、模試を参考にする人がいるが、特に高一と高二時点の模試は学校によって進度が異なるので全国偏差値や判定は参考にならないと思う。それよりも定期試験での学年での立ち位置を気にした方が良い。例えば、自分の高校の進学実績を見ると毎年国公立に合格している人数は年度によって大差ないと思う。国公立に合格したいなら、学年でその順位以内に入ることが最低限必要。その順位を高二までキープできているなら、自信を持って良いと思う。どの教科においても、問題集や参考書を選ぶときに背伸びすることは絶対にしては行けない。自分のレベルに見合った参考書、問題集ならどこの会社でも良い。事実として長年売れている参考書や問題集は必ずクオリティが高いので、選択に困ったら名著と言われている参考書を選ぶべき。

 

国語

現代文

基本的に現代文の問題では文章に書いてあること以上を読み取る必要はないと思う。センター試験も文章中の情報だけで、問題が解けるような構造になっている。難しい大学の問題であればある程、文章中に書いてある事だけで設問が解けるようになっているが、その内容を自分の言葉で噛み砕くことが難しくなっている。特に国公立二次試験の現代文では、難解な日本語を平易な日本語に噛み砕くことを意識すると非常に解きやすい。

 

古文

古文は単語と文法の暗記が90%以上を占めると思う。高校一年生の時は古文が非常に苦手だったが、文法と単語を100%に仕上げたら、驚くほど簡単に内容が入ってくるようになった。それでも東大で問題にされるような源氏物語を筆頭に、日本語訳できていても内容が頭に入ってこないタイプの問題があるが、そのような問題は受験生のほとんどが解けない問題なので心配する必要はない。高校2年生の間に文法と単語が完璧だと、受験勉強に苦労しない。

 

漢文

センター試験に限らず、ほとんどの入試問題で漢文の難易度は古文に比べて低い気がする。古文に比べたら内容も頭に入ってきやすい文章が多い。問題量が成果に比例しやすい科目なので、句形を完璧にしながら、とにかく様々な文章を読み込んでいくことが大事だと思う。

 

数学

数学は論理の学問であることは絶対に頭に入れておく必要がある。正しいことから正しいことを導いていく感覚を身につける、つまり必要十分の連続であることが理解できれば、二次試験は怖くない。一次試験では大量の問題を、スピード感を持って正確に対処していく能力が求められるが、計算などのスピードに関しては、受験生としての1年間でどうにかなるものではない。一年生の間から比較的簡単な問題をなるべく大量にスピードを上げてこなしていく事が必要。

 

英語

英語は大きく文法問題、英作文、長文、リスニングに分類する事ができる。文法問題に関しては努力が物を言う分野なので、点数が取れない人は完全に勉強不足。センター試験程度の問題なら市販の文法問題集を完璧にすれば満点は簡単に取れる。単語はどれだけ覚えるとかは気にせず、出来るだけ早くターゲット1900やシステム英単語など売れている単語帳を全て完璧に覚えれば良い。英作文の1番のコツは伝える内容に視点を置くこと。AIのように完全に日本語通りにする必要はないと思う。英作文の問題では日本語の文章から、必ず伝えたい情報をピックアップする作業を最初に行う。情報をピックアップできたら、自分が自信を持って使える文法と単語のみで文章を作り上げていく。下手に日本語通りに英訳しようとすると必ず不安な文法や単語が出てくる。持論にはなるが、答案を採点する大学の先生は日本語通りに英訳する力よりも、日本語に含まれている情報を漏れなく正しく英語で伝える力を採点していると思う。模試の採点ではそれを理解していないバイトの大学生が見るため、高く採点してもらえない可能性は高いが気にする必要はない。英作文の能力を向上させる1番の方法は、学校にいるALTに採点してもらって自然な英語を学ぶことだと思う。自分も実際にALTの方に英作文を見てもらっていた。長文は慣れが1番大事。どれだけ単文が日本語訳できていても、長文になると全体としての構成を掴めずに苦労する人が多い。解決法としては早慶などのやや難しい長文を五、六個ピックアップしてきて、英語を完璧に覚えてしまうくらい理解を深めると基本的にどのような長文も読めるようになる。ただ、長文の選択も大事なので、様々な分野から満遍なく選べると良い。一次試験のリスニングは簡単なのでそこまで気張る必要はないが、二次試験のリスニングはかなり難しくて諦めていた。リスニング対策を始めたいなら、なるべく早い段階で始めていった方が良い。高三になってリスニング力を強化しようとしても、伸び代は限られてくる。普段から単語帳の付属の音声を聴き込むだけでも実力が付くと思う。英語の参考書に関しては駿台の竹岡先生の著書はクオリティが高い。

 

化学

化学に関しては元々好きで、勉強自体が全く苦ではなかった。高三から教えて頂いていた駿台の化学の先生の授業が分かりやすくて、二次試験の得点源になった。化学の勉強は際限なく突き詰める事ができるので、他教科との兼ね合いが難しく、逆になるべく勉強しないようにしていた。問題集は学校で配布されるセミナーで充分。背伸びして難しい問題集を買っても、全くためにならない。セミナーだけでセンター試験も二次試験も満点を取れる。化学に限らず理系教科は楽しいと思える事が1番大事。新しく学んだ情報に対して、疑問を持ち更に奥を深めようとする事が楽しむコツ。

 

物理

物理は好きだったが、理解が難しくかなり苦戦した。高校の先生が分かりやすくて、非常に面白い授業だったが、受験対策というよりも物理に興味を持ってもらうような授業だったので、受験勉強を始めた時に入試問題と自分の実力の間にかなり差を感じた。問題集は物理に関してはセミナーだけではなく、河合塾の名著である良問の風と名門の森を何周もした。結果的にセンターは余裕だったが、二次試験は足を引っ張ってしまった。正直、東大や京大の物理はセンスが無いと高得点を狙えないので、最低限取れれば良いと諦めをつけていた。

 

地理

地理も化学と同様に元々知識があったし、好きな教科だったので全く苦労しなかった。地理は日本史や世界史に比べたら暗記量が少ないので簡単に思えるが、その分論理立てて思考する力が必要。文系の人は地理が苦手なイメージがあるが、原因はそこにあると思う。自分の持っている情報を、正しい方法で組み合わせていく能力が理系の方が高い。ある程度暗記ができている人でもセンター試験で満点を狙うことはかなり難しい。思考力を育むためにはある程度様々な問題をこなす必要があるので、内容を一周したら、積極的に共通一次の過去問や模試などを解いてみると点数が上がってくる。自分は一ヶ月前から本格的に勉強を始めたが、模試と過去問を合わせて40年分解いたあたりから確実に9割は取れるようになった。

 

 

 齋藤優希

 

私は高校自体が塾のような高校で、〇〇に受かりたいならいつまでにこの教材をどれくらい進められてないとダメだよ、という指導が多かったので、それに従って勉強していました。そのような学校じゃなかった場合は自分でやらなきゃいけなくなると思うので、そこがまず同じかどうかでも話が変わってくるかと思います。でも、科目と志望校によるところもありますが、全体的に言えるのは、苦手をなくしたり、基本問題を一通り終わらせたりするのを夏休みまでにやって、秋以降は、入試レベルの問題(数学なら単元の融合問題とか、英語なら文法ランダム問題とか)に集中して取り組めるようにする必要があると思います。

 

国語

私は現代文が得意で古文漢文が苦手でした。1学期までに古典とかの文法をマスターしておくことができるのが1番良いことだと思います。

古文は結構得点差が出るけど、漢文は文法とかが少なかったり、慣れれば安定して点が取れたりするようなので、漢文の方を頑張るといいと思うという話もありました。ここに関しては人によるような気もします。

 

数学

1で数IIに入って、高3の夏休み前に数IIIの微積演習をするペースで数学は勉強していました。練磨という問題集があってそれを高2くらいから授業の復習教材として学校で与えられていました。それを3周するのを夏休み前までにできるのがまず1つのステップでした。夏休みはひたすら同じ問題集を解き、基礎固めに時間を費やしていました。夏休み以降は数学の授業は全て過去問演習だったので、それまでにある程度の知識はある状態でした。融合問題に慣れる・解けるようになるのにも時間がかかるため基礎的な問題を定着させることは早めにやるべきだと思います。

 

英語

高校で配られたシステム英単語という単語帳を、12354章の順でやっていました。シス単の5章は多義語をまとめてくれているため、分かりやすいです。単語よりは、その単語とともに載っている例文をメインに覚えるようにしていました。

都立大を目指すなら、共通テストの英語のウェイトが大きいため、2次試験で英語がない分英語の共テ対策は時間がある時から始めるといいかなと思います。

学科関係なく国公立は都立大って決めているなら、英語は共通テスト対策だけでいけるようです。

 

理科

私は化学の方が得意だったため、化学か物理だったら化学を優先していました。また、セミナーという教材の発展レベルが完璧になるくらい解ければ私大は受かる、国公立に受かるならそれにプラスで重要問題集という教材をこなせないといけないと言われていました。私の勉強方法としては、定期テストのたびにその範囲のセミナーは何周も解いていたため、復習として高校3年生になる前の3月くらいからセミナーで演習をし直していました。夏前くらいから高校の先生が実際の大学入試から問題を抜粋してきた難易度順の冊子を作ってくれていて、それをまず解けるように何周かして、それから重要問題集という少し発展した問題集のA問題を解いていました。私は、物理は途中までは頑張っていましたが、基礎を固める方で手いっぱいで、発展的な内容はあまりやっていません。セミナーと良問の風という問題集は何周かわからないくらいは解きました。

理科系に関して先生からずっと言われていたのは志望校が都立大でも都立大以上でも、理科は基礎がしっかりできていれば点数は取れると言われていたので、たくさんいろんな問題をやる前に、基礎をしっかりさせる方に私は重きを置いていました。どの科目にも言えることだと思いますが基礎は本当に大切だと思います。

都立大の2次試験で化学だと3題あって1.2は難しい問題聞いてこないため、なるべく落とさないようにすることが重要だそうです。(難しくてもセミナーの発展問題ぐらい)余裕があれば、重要問題集っていう少し難しめの問題集使ったらさらに良いらしいです。(難しめの大問3でも差をつけられる)また、化学科ではなく応用化学科だけを考えているなら物理は共通テストの対策だけで大丈夫だと思います。

 

都立大の応化は関係ないのですが、大体の国公立は地歴公民も課されているため、それは学校に合わせていると間に合わないと思うので参考書を用意した方がいいと思います。

 

 

                                                                                                             河内若菜

  

<はじめに>

大学受験において、できるだけ早い段階で準備を始めることはとても大切です。特に指定校推薦や内部進学を考えている人は、一年生の一学期から学校の定期テストは全力で取り組む必要があります。一、二年のころにサボってしまうと、三年になっていざ受験となった時に大きく響いてしまい後悔することになります。多くの人がまだ本気を出して勉強をしていない高校生活前半のうちに、高い成績を取っておくことでライバルたちと差をつけることができます。また、早いうちから先を見据えて準備をしておくことのメリットとして、自分に本当に必要な科目を重点的に学ぶことができるという点があります。ほとんどの高校で文理選択を迫られるタイミングがありますが、その時の選択はとても重要でその後に大きく関わってきますので、なんとなく選んだりするのは絶対にやめたほうが良いです。

 

<実際の体験談>

私の受験までの道のりは、今振り返ってみても寄り道の多いものでした。二年生になるタイミングで文理選択があったのですが、友人に合わせてしまい失敗しました。私は得意科目が国語・英語・社会で、完全に文系の人間であるにも関わらず、理系の道に進んでしまいました。結局二年生・三年生では理系クラスに所属し、その中で文系での一般受験を目指すというかなり特例の生徒でした。そのため私は河合塾で文系の授業(国語・英語・世界史)を学校の授業代わりに受講していて、三年生の時はほぼ毎日自習室にも通っていました。しかし準備を始めるのが遅かったことや、周りの友人と自分の置かれている状況の大きな違いから、結局途中で精神的に辛くなってしまい、指定校推薦の枠で出願をしました。

 

<志望校の決め方>

志望校を決めるきっかけとしてぜひ行って欲しいのがオープンキャンパスです。実際にキャンパスに行ってみると、ウェブサイトや資料などで閲覧するだけでは見えてこなかった、学校の良いところや学生の雰囲気をしっかりと知ることができるため、「将来この大学に通いたいから頑張ろう」という明確な目標ができ、大学受験へのモチベーションが高まります。一、二年生の時間に余裕があるうちに三〜四校くらいのオープンキャンパスに行くことをおすすめします。

 

<勉強法の紹介(私が一般受験向けに勉強していた科目)>

国語(現代文)

①漢字・語彙

高校で習った漢字や、熟語の意味は覚えるようにしていました。

②文章を読む力を鍛える

普段からやや早めのスピードで多くの文章を読むことに慣れ、速読力を上げました。

③実践

塾の短期講習で現代文の授業を受講し、レベルの高い大学の過去問を解くようにしていました。その授業で文章を読む時のコツなども教えていただき、実践していました。

 

国語(古典)

①文法

学校で習う文法は完璧に覚えるようにしていました。一度覚えても似ている活用などは、繰り返し復習しないと忘れてしまったり、混同してしまったりするため、自分で苦手な文法をまとめたノートを作っていました。

→『ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル』

基礎を徹底しているので、古典文法が全くわからない人でも手が出しやすいです。

②単語

頻出の単語を完璧に覚えるようにしていました。同じ単語での複数の意味があることがありますが、太字になっているものだけではなく掲載されている全ての意味を暗記することを心がけていました。

→『読んで見て覚える古文単語315

イラストでそれぞれの古典単語の生い立ちや覚え方などが記載されているため、楽しみながら単語を覚えることができます。

③実践

実際にテストで出題される古典の問題の中で、配点が高いのは記述問題や内容把握問題です。それらの問題を正解するためには、普段からさまざまなタイプの問題を解き、慣れておくことが重要です。そこで私は自分の実力を試すために、河合塾で古典の練習問題を解くことに特化した授業を受講していました。

 

国語(漢文)

①文法

学校で習う文法はできる限り覚えるようにしていました。しかし、文法などが記号的で暗記しにくいため、漢文は私の苦手科目でした。

②単語

使用していたテキストに出てくる単語は覚えるようにしていました。授業内で出てくる単語なども頻出単語であることが多いので、暗記することをおすすめします。漢文は文章が短いことが多いため、単語の意味がわかってしまえば意外と直感で解ける問題などもあります。

 

英語

①文法

高校の授業で習う基礎の範囲を暗記していました。

→『Grammar Collection 英文法・語法問題集』

 練習問題がたくさんついているため、クイズ形式で文法や語法を学ぶことができるのがとても良いです。一日一単元分やるとノルマを決め、何周も繰り返し解いていました。

→『基礎 英文解釈の技術100

 例文を読んで、それを自分で文法的に解釈するというものです。文法が身についているか確認することができます。例文は短い英文ですが、長文読解の際などにも非常に役立ちます。

②熟語

できる限りたくさん覚えるようにしていました。熟語と文法は繋がる部分があるので、熟語そのものだけを単に暗記するのではなく、書かれている説明なども読んで理解するようにしていました。

→『Next Stage

 多くの学校で教材として使用されていると思います。左ページに練習問題、右ページに解説というレイアウトになっているため、間違えた問題はその原因をすぐに確認できます。内部進学を目指すのであれば、これ一冊を完璧にすれば熟語の面では十分かなと思います。一般受験を目指すのであれば、まだ少し内容が足りないかなという印象です。

→『解体英熟語』

 私が愛用していた英熟語帳です。カラフルで用紙にもしっかり厚みがあり、文字も大きめなのでレイアウトがとても好みでした。「難しそう」という先入観も抱きにくく、開くことに対する嫌悪感も少ないので英語が苦手な人にこそおすすめしたいです。

③英単語

できる限りたくさん覚えるようにしていました。登下校中の電車やバスの中でも開くことを心がけ、空き時間には基本単語帳を開くというサイクルを作っていました。おすすめの暗記法としては、一つの単語に時間をかけるのではなく、一秒につき一単語のペースで次の単語に目をやり、どんどんページをめくっていくというものです。これを何周も繰り返すことによって効率的に暗記することができます。

              →『英単語ターゲット1900

 大学受験必須単語のほとんどが載っているので、高校三年間ずっと使用していました。これを一冊覚えておけばかなり安心かなと思います。

→『Stock4500

 最新の流行単語や頻出単語がたくさん出てくるので、一冊持っていると非常に役立ちます。実際に私の高校で行われた大学内部進学テストの長文問題で「Salad Bowl」(さまざまな人種・文化などが調和している状況)という意味の単語が出てきましたが、ほとんどの人が意味を理解しておらず、解くことができていませんでした。しかし、私はこの単語帳で「Salad Bowl」の意味を覚えていたのですらすらと問題を解くことができました。

④リスニング

 共通テストのリスニング対策をしていました。模擬試験だけでは英語を聞く機会が少なすぎるので、夜寝る前に『NHK WORLD-JAPAN』で英語ニュースを聞くことを習慣付けていました。

⑤英検対策

 英検でできるだけ高い級に合格しておくと、受験の際に有利に働くことがあります。

 

社会(世界史)

①教科書

 河合塾の授業で使用する教科書を、細かいところまで完璧に覚えるようにしていました。先生がとても面白い方で、授業を聞いていて全く飽きなかったので、楽しみながら学ぶことができました。自習学習用に他の教材も使用していたので紹介します。

→『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』

 とても人気のある教科書です。世界史が嫌いな人でも、第一段階としてこの教科書を使えば間違いなくモチベーションが高まります。細かいことを省いているので分かりやすく、大まかに歴史の流れを掴むことができるのが良い点です。しかし細かいことは書かれていないので、受験に世界史を使うのであればこれ一冊では全然足りないです。

②問題集

→『詳説 世界史スタンダードテスト』

 一問一答ではカバーしきれない、記述問題や地図問題、年号を並び替える問題まで対策できるのが良い点です。授業を聞き完璧に暗記したつもりでも、このような問題を解くと意外と正答率が低いことが多いです。自分の苦手分野や理解できていない部分に気づくことができます。

 

<指定校推薦・内部進学を目指す人向けの勉強法>

指定校推薦を目指している人は、三年間の評定平均が高い人から順に推薦枠を取ることができるので、普段の定期テストで全ての科目において高い評定が取れるよう、継続的な学習が必要です。どれか一つの科目で百点を取ることを目指すのではなく、満遍なく八十五点を取ることを目指すイメージです。

内部進学を目指している人は、内部での選考試験がある場合もあると思います。そのため、その試験科目に含まれている科目はある程度できるようにしておく必要があります。一般受験に比べると難易度の高いテストではありませんが、基礎学力を完璧にしておかなければ学内選考を勝ち抜くことはできません。とにかく基礎を徹底し、過去問を繰り返し解いて出題傾向を予測することが有効です。

 

<参考書の選び方>

 

勉強法の紹介のところで実際に使用していた参考書を記載しましたが、正直参考書の好みは人によって分かれます。そこで最後に、私が実際にやって正解だと思った参考書の選び方を紹介します。それは、ネットで注文するのではなく実際に書店に行って購入するということです。実際に書店に行っての購入がおすすめな理由は、実物を手に取って見ることができるからです。書かれている内容がほとんど同じ参考書でも、紙の質感やページのレイアウトなどは全く違います。そのためそれらの要素が自分好みか、モチベーションに繋がるかどうかはとても重要になってきます。毎日開く気になれるものを選んでください。

曽根先生の勉強方法

(国語)

  ひたすら読む事、同じ文章をわかるまで何度も読み続けていました。漢字に関しては努力次第です。やるかやらないかで結果が大きく違うと思います。文章を読解するにはある程度の教養も必要です。新書などを読むといいかもしれません。これは一概に言えませんが小説の読みすぎは控えた方がいいと思います。深読みしすぎる癖がついてしまうからです。

 

 (数学)

  計算力に関してはひたすら手を動かすだけです。ただ、計算のケアレスミスだけは放置してはいけません。必ずもう一度やり直すことが大切だと思います。数学は定義の上での議論ですので定義をおろそかにしてはいけません。そこから生まれる定理は全て導けるようにしていました。美しい答案を書くことを大事にしてください。美しいとは論理的に正しいことです。美しい答案を書ける人は明らかに数学力が高い人です。試験官の先生は見抜いてくれると思います。

 

 (英語)

  単語を書いて覚えることは無駄です。必ず口に出して覚えるようにしていました。自分が読んだ文章で出てきた分からない単語は必ず調べましょう。電子辞書でもいいと思います。中学生だからと言って中学生が知らなければいけないような単語だけを覚えるようでは将来に生きてきません。多少なりとも難しい単語でも覚えるようにしていました。いい英語の文章を見つけたらそれを暗唱できるようにしましょう。これは確実に文法力を上げられます。英語はフランス語ほどではないですが文法に忠実な言語です。文法を覚えさえすれば読めない文章は少なくなると思います。

 

 (理科社会)

  理科社会はとにかく興味を持つことが大事だと思います。興味はある程度自分で努力して苦手意識をなくすことによって生まれます。僕が受験生の時、理科社会は国数英での勉強疲れを取るためにしていました。好きになるとそうなると思います。

 

 勉強方法

  ベストな勉強方法は人によって異なるので一概に言えません。僕が行っていることも全ての人に当てはまるとは言えません。僕の知る限りベストな勉強方法を持っている人はいないと思います。ベストな勉強方法を見つけるには時間があまりにもたりないからです。勉強が本当に得意な人は常にbetterな勉強方法を探し続けている人です。

 

勉強時間

  時間じゃなくて何をしたかが大切だという人がいると思いますが、僕はそうは思いません。多くの時間をかけることはモチベーションの向上にも繋がるし、何より本番の自信につながります。僕は高校受験でも大学受験でも緊張しませんでした。それは胸を張って十分と言える勉強時間を費やしたからだと思います。

 

 

森川先生の勉強方法

(国語)

〇漢字をとにかく強化した。中学で漢検2級までとりました。高校受験で加点してもらえるところもあるので漢検はとっておくと有利になると思います。

〇通信教育(Z会)をやっていたので、月に2題ほど長文読解をやっていた。

(数学)

〇計算ワークを5~10題毎日解く。(時間を計ってやる)

〇授業の予習を自主的に行って先取り学習をしていた。

〇土日に学校配布の問題集を解いて定着させた。

(英語)

〇とにかく単語と文法(とにかく暗記)

〇問題を解いて文法を理解できているかチェックする。

〇中学の時はラジオの基礎英語を欠かさず聞いた。(リスニング対策)

(社会)

〇基本事項、覚えるべきことを徹底的に覚える。

〇問題集は最低2周する。

 

田中先生の勉強方法

(国語)

漢字は勉強しておくと高校生になっても小テストで出てきたりするのでお得です。中学生までに漢検準2級まで全部取得しました。

説明文はテーマを押さえて正確に読む。感覚で読まない。人によりますが、私は線を引きながら読んでいました。(「つまり」「しかし」などの後は大切なことが書かれていることが多い!)

物語文は人物の感情が動いた時に注目する。慣れてきたら、天気などの情景と人物の感情が繋がっていることがあるのでそこもチェックする。(例えば悲しい時に雨が降る、とか)

 

(算数、数学)

基礎も大事ですが、ずっと基礎をやっていても成長しません。賛否両論あると思いますが、意外と応用問題をやって基礎的なことに納得がいくこともあるので、私はある程度計算に慣れたら応用問題にいくのも一つの手だと思います。

 

(理科)

着実にわからないところを無くしていく。何回も問題を解いていると気づくと思いますが、問題に出されるのは同じようなものばかりです。その大事なところを理解してしまえば理科はすぐ出来るようになります。

 

(社会)

流れを掴む。私は社会が苦手だったので、暗記が出来ない人の気持ちがよくわかるのですが、初めは年号など細かいところは覚えなくても良いと思います。これがあったからこうなって、それからこの法律が制定された、と言ったように、因果関係を掴むと少しは覚えられます。でもテストでいっぱい年号を書かせる先生とかもいるので、そこは先生の癖を見つけて得点を稼ぐのも賢い手段です。

 

(英語)

文法と単語を覚える!言語は文法と単語がわからないと始まりません。長文は、学校の授業などだけでも、かなり読めるようになります。もちろん受験前には長文練習もすると思いますが、まずはこの2つを頭に入れれば、周りに差をつけられると思います。

単語の覚え方は、私はまず目で追って覚えるようにして、覚えられてなかったら覚えられるまで紙に殴り書きしながら口に出していました。口に出して耳で聞いて手で覚えるのですぐ定着します。それと、これは高校生のときですが、同じ単語帳を使っている友達と毎週テストをしていました。何か機会がないと一人では後回しにしてしまうことも多いと思います。

前後の文脈から知らない単語を予測できるようになる。テストや受験の時には辞書は使えないので、長文を読む時にはまずは辞書を使わないで一通り読めるようになっておかなくてはなりません。丸つけの時に知らない単語を調べて覚えていけば大丈夫です。

読んだ文章を音読をする。音読してみるとわかるのですが、目で読むだけでは意外と単語を飛ばし飛ばしに読んでいることがあります。まずは意味が取れなくてもいいのでしっかり全ての単語を音読してください。慣れてきて、読みながら頭の中で意味を考えられる様になったら完璧です。リスニングもかなり出来るようになります。

 

私は受験期には1ヶ月ごと、1週間ごと、1日ごとで、大きい目標から細かい計画まで立てていました。計画通りにいかないことも考えて予定調整用の、週に一回ほど何も無い日も作ると上手く回ると思います。

 

井坪先生の勉強方法

〇勉強するときは終了時間を決める。

勉強するときは何時までやるかをあらかじめ決めておきましょう。終わりの時間を決めておくことで自然と時間の意識をするのでやる気が高まります。(例)18時までは国語の問題集をやる。

〇勉強した内容と時間を記録する。

これを毎日続けることでそれぞれの教科に対して勉強の量の偏りを把握することができます。特に苦手な教科は避けがちですが、どの教科もまんべんなく取り組みましょう。(例)今日は英単語の暗記30分(P10~12)と数学の問題集を2時間(P30 ~45)やった。

 

 

鈴木先生の勉強方法

(国語)

〇漢字はとにかく書いて覚える。モチベーション向上のために漢字検定を受験するのもあり!

〇文章を読む習慣をつける。本や新聞、ネットコラムを読む時間を設ける。

〇記述式解答は必ず誰かに添削してもらう。

(英語)

〇単語は見るのと書くのを6:4の比率でやる。書くだけで覚えようとするのは時間と労力の無駄。書く時にはスペルを意識!!すき間時間で見る回数を増やそう!

〇答えはなるべく文章で書く。

〇間違えたら一つの文を3回書く。

(数学)

〇途中式はしっかりと書く。間違えたときにどこでミスしていたかを明確にする。

〇間違えた問題だけをまとめるノートを作る。解法や公式を青で、1回目に解いて間違えたり、分からなくなったところを赤でマークしておく。

〇とにかく演習